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エンタメ不感症の患部に巻く包帯

好きなものについて語るブログ

クズの本懐(アニメ)

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トレーラー

 

 
点数:80点
 
 
※原作未読
 
 

ブギーポップは片思い中

 
 群像劇的にキャラの視点がスイッチされながら進み、最後まで一人のキャラが全容を把握するということはなく、それぞれの視点が他の誰かの視点を補完する関係になっていたり、“ブギーポップは笑わない”を連想させるようなややミステリーチックな構成が巧みでした。
 
 この構成のため、キャラクターも最初出てきたときの印象と、違うキャラの視点から捉えた際の印象が異なり、同じキャラクターなのに次から次に違う顔を覗かせ続け、分かりやすいキャラとして印象を固定化させてくれません。
 
 自己認識と客観的な他者からの視点でズレが生じ、これが今作の独自のキャラとの近すぎず遠すぎずの距離感を生み、自分が何者なのかも分かっていないキャラクターたちが延々とゴールがあるかどうかも分からない迷路を歩いているのをおっかなびっくり観察しているような不安で落ち着かない気分が持続し、終始飽きることがありませんでした。
 
 

成長するって気持ち良い

 
 今作を見始めた時はやたら毎週ペッティングばかりしているエロいアニメ程度の印象でしたが、最終話まで見終えるとなんとも清々しい成長物語で、まさか今作への印象が最初と最後でここまで好転するとは思ってもみませんでした。
 
 真剣になるのは恥ずかしいけど、恥ずかしがる必要なんてない
 
 ただそれだけのド直球なメッセージを手を替え品を替え全力で描き切っているため、今作を見終わった後、若干の苦味と同時にそっとメッセージに背中を押されるような爽やかさがあり、思ってもみなかった余韻に驚かされました。
 
 特に最終話の一話との対比でヒロインの成長を端的に描くシーンが大好きで、これを見られただけでも今作を最後まで見てよかったと思えるほど。
 
 

まとめ

 
 アニメーションとしての快感はイマイチで不満だったり、今作のラスボス的な人の成長がさすがにあっさり片付けられ過ぎていて不満だったり、好みのコンテのテンポ感に比べるとかなりスローペースなリズムで進行するため若干イライラしたりもしましたが、終わってみるとビックリするくらい今作を好きになっており、大変満足でした。