エンタメ不感症の患部に巻く包帯

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How to Survive(ハウツーサバイバル) (Steam版) 〈感想・レビュー・評価〉

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トレーラー

 

点数:80点

 
 

メモ

 
フルHD(1920×1080)、映像設定はウルトラ、60fpsでプレイ
 
 

短評

 
 クリアまで6~7時間。非常にコスパの高い見下ろし全方位型クラフトサバイバルゾンビアクションシューティングRPG。低価格ながら、クラフト・サバイバル・スキルツリーなど一通りのシステムが過不足なく完備されており、フルプライスゲームにも引けを取らない中毒性を発揮してくれる良作ゾンビゲー。
 
 

シンプルながら魅力が溢れるクラフト

 
 今作は低価格ゲームなだけにフルプライスに比べるとボリュームが少な目ですが、その分テンポよく次から次に強力な武器がクラフト可能なため、ダラダラとした箇所がある大作ゲームよりも、むしろ密度が濃い印象すら受けます。
 
 マップに無造作に落ちている一見役に立ちそうもない、どのような用途に用いるのか不明瞭なアイテムがクラフトで意外な組み合わせをさせることで有用なアイテムに生まれ変わるのはそれ自体がDIY的な手作り感があり楽しいです。
 
 クラフトは一部の加工する様なアイテム以外は一度素材同士を組み合わせて別のアイテムにしても、いつでも組み合わせを解除して素材の段階まで戻せるという便利なシステムのおかげで失敗という概念がなく、非常に快適。
 
 シンプルながら抜群の面白さの武器クラフトもさることながら、ブーメランなど何度でも使い放題の武器だと連射が不可能で敵が多い場合対処し切れず、弓矢は銃ほど使い勝手がよくないものの矢を回収できるため節約に向き、銃は強力ゆえにあっという間に弾切れするなど、弓矢や銃の残弾確保、チェーンソーの燃料管理など、一度作った武器を運用していく作業にも常に心地よい集中力を求められ続け、巧みなゲームバランス調整に感心させられます。
 
 ただ、持てるアイテムの絶対量が少ないということがせっかくの楽しいクラフトシステムの足を引っ張っており、やや不満。
 しかも、ハクスラ系のRPGにあるような、
 
アイテムをたくさん拾う→放出する(売る・預ける・消費アイテムに変換)→身軽になってまた拾う
 
など、溜まったアイテムを気持ちよく処分して身軽になるというサイクルがないため、慢性的にアイテム量が上限いっぱいのままで、何かを拾おうとすると常に何かを捨てる必要に迫られるため、もっと気持ちよく物を拾わせて欲しかったです(アイテムを捨てても消えずに残りますが、初回プレイ時は本当に消えてしまわないか不安で持ち歩いてしまいます)。
 
 

夜を生き抜け!

 
 ゾンビが闊歩しているのにも関わらず昼はのどかですが、夜になると一変。音楽は不気味になり、視界が悪く落ちているアイテムはほとんど見えず、ゾンビと違い常にプレイヤーを追跡してくる敵が出現するなど、同じマップでも昼夜でまったく印象が変わります。
 
 これにより確かに夜が明けると敵の襲撃から解放されほっとするというプラスな効果もあるにはあるのですが、それよりも何も見えないという視界の悪さのストレスのほうが強く、正直夜が鬱陶しく感じます。夜にしか見えないアイテムがあるとか、夜にしか発生しないイベントがあるとか、わざわざ夜に出歩くことにインセンティブ(報酬)を設定しないと、現状ではただのストレス源にしかなっていません(スキルを獲得すると夜に敵を倒すと経験値量が上がる程度)。
 
 セーフハウスで睡眠を取ると一気に時間が進むため、夜が訪れたら近くのセーフハウスで眠りたいのですが、わざわざ夜に出歩かせたいのか一定量疲労していないと眠れないというシステムのため、疲労していない場合夜を回避する術がなく、夜が来る度にじっとしているのも時間の無駄なので視界の悪い中マップを探索し、その都度ストレスが溜まり嫌になります。
 
 のどかな昼と過酷な夜の対比は非常にメリハリがあり好ましいのですが、これはプレイヤーがうっかり時間を気にしないでマップ内を探索していたら夜になってしまい酷い目に遭う程度に留めておけば良かったものの、セーフハウスにいるのに夜をやり過ごせないというのは勘弁してほしいです。夜そのものではなく、ゲーム内時間を意識させ「うかつに出先で夜になったら大変な目に遭う」という緊張感のほうをむしろ際立たせて欲しかったところ。
 
 

不満あれこれ

 
 パッドだと右スティックを敵方向に倒すとブーメランや弓、銃などで敵をロックオンできるのですが、これがスティックということもあるのか非常にロックオンが緩く、しょっちゅうロックオンが外れ弾が明後日の方向に飛んでいく事態が多発し、ストレスになります。
 
 後、不満とはやや異なりますが、遠距離用の武器と近接用の武器は両方同じ攻撃ボタンで攻撃するため、武器交換ボタンで切り替えるのですが、持ち替えたい武器に瞬時に持ち替えるのにややコツがいり、これが慣れるまでは大変です。敵群の中には、遠距離用の武器で倒さなければならない敵と、チェーンソーなど近接武器で倒すと楽な敵などが混じっているため、敵の種類ごとに瞬時に遠距離用と近接用の武器を持ち替えなければならず、これが大量の敵に囲まれていて焦っている時などは高確率でミスを連発し、敵にダウンさせられると無敵時間が短いことも祟ってそのままなぶり殺しにされる局面が多いため、遠距離用の武器と近接用の武器を差別化し、攻撃ボタンを分けるなどしてくれたらありがたかったかも。
 
 

まとめ

 
 細かい不満も多いですが、基本は楽しくクラフトしてゾンビを殺戮しまくる爽快感溢れるゲームなので、プレイしている最中は欠点はそれほど気にはならず、ずっと幸せな気分に浸りっ放しです。
 
 
クラフトゲーム