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エンタメ不感症の患部に巻く包帯

好きなものについて語るブログ

バトルフィールド ハードライン(PS3版)

PS3 ゲーム 60点

 

トレーラー


点数:60点

 
※オフ専のためキャンペーンモードのみプレイ
 

短評

 ナンバリングの本家バトルフィールドと異なり、完全にステルスゲーム化し、もはや別物となった作品。ステルスゲームとしても刑事ものという題材にしてもアピールポイントが凡庸で、褒めどころがあまりない残念な出来。
 
 

あらすじ

 
 マイアミ警察の元麻薬捜査官ニック・メンドーサは囚人護送車で、罪人として護送されていた。なぜ正義感溢れる警官のニックが犯罪者として囚われたのか? その謎は3年前の麻薬カルテルとの戦いに隠されていた……。
 
 

刑事もののはずが、捜査感が薄いという致命的な欠陥を持つ

 
 バトルフィールドシリーズと銘打ってはいますが、中身は同じシステムをベースにして作られた別志向のゲーム(同じエンジンで作られたエルダースクロールズとフォールアウトのような関係)。
 
 このゲームの最大の問題は、刑事ものをやろうとしている割りに、システムレベルでとんちんかんなちぐはぐさを抱えている点。バトルフィールドのシステムをベースにしているがゆえに刑事ものをやろうとした際に必要となってくる“捜査をしている感覚”の再現が極めてとってつけたようなものに。
 なぜかイチ現場の刑事がハイテク機器を使いこなし、次から次にあっさり証拠を見つけては話が先に進み続けるため、まったく足を使って捜査している満足感が得られません(これは単にバトルフィールド4のスキャンシステムを雑に使い回したため)。
 
 さらに、刑事バッジを見せると全ての敵があっさり降参し、手錠を掛けられるというとんでもなシステムもどうかと思いますが、後半になるともはや刑事バッジすら見せずに敵を威嚇するだけで降参し出すため、システムの意味自体が破綻してしまっています。
 
 このように、明らかにこのゲームは刑事ものをやりたいという思惑がありゲームデザインを構築したのではなく、バトルフィールドのシステムを使い回してゲーム(キャンペーンモード)をでっち上げるという打算ありきの作られ方をしているため、根本的にコンセプトの方向性とシステムの方向性がちぐはぐなものになってしまっています。
 
 もちろん元のバトルフィールドのエンジンやシステム自体は出来がいいため、ライバルのステルスゲームに比べたら破格ともいえる操作性を誇っています。そのため、プレイしていて辛いということはないですが、だからといって突出した面白さもありません。
 
 キャンペーンモードがオンラインモードの添え物として作られただけなのだとしたら、かなりの出来ですが、キャンペーンモード目当てでやるには物足りません。
 ステルスゲームとしてはもはや捻りも何もないアプローチで、メタルギアソリッドの初期のソリトンレーダーのようなミニマップで敵の視界を可視化するなど、一体いつの時代のシステムなのか首を捻らざるをえないような古臭さが散見されます。
 
 

何がしたいのかハッキリしない登場人物たち

 
 前半はわりと警察汚職もの的なフォーマットをなぞり、中盤にはどんでん返しもあるため、ある程度はストーリーにのめり込めましたが、中盤以降途端に登場人物達の行動に一貫性が無くなり途方に暮れます。
 
 物語的なスケールが大きく膨らむのかと思いきや、無理やり話を終わらせるために萎んでいき、最後はしわしわになるだけ。刑事ものなのに主人公も黒幕も警察を辞めるため基本フォーマットがぶっ壊れ、迷走したまま、まるでフェードアウトするように終了。
 
 刑事ものなのに刑事を辞めてしまったらそりゃ成立しないだろうと、当たり前なことを再認識させられるだけのガッカリシナリオ。
 前半は刑事で後半は犯罪者(強盗)というスイッチがしたかったのでしょうが、ならキャラクターを二人用意すればそれで済んだはず。
 
 刑事ものという土台がグラグラなのに、その上に要素を積み重ねても同じくグラグラするだけで、うまく機能するはずがありません。この作品は土台作りの点ですでに致命的なミスを犯しているため、どんな要素を乗っけようとさほど響いてきませんでした。
 
 

まとめ

 
 バトルフィールドを期待するとステルス化されており別ゲームで、かといって刑事ものを期待するとただのバトルフィールドステルスゲームもどきという、どっちつかずの内容。
 
 刑事(デカ)というよりも警察の特殊部隊っぽい雰囲気なので、最初から特殊部隊ものを意識して作ったほうがまだバトルフィールドの抜群の操作性などと相性が良かったはず。
 
 刑事(デカ)感を味わいたいのなら、L.A.ノワールのほうが100倍デカしてます。
 
  

 

L.A.ノワール 【CEROレーティング「Z」】

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